舌癌 stage4 体験記

ある日突然舌癌を宣告された夫と、夫をとりまく愉快な仲間達のブログです。

2019/8/10 退院

一般病室に移ってからの回復は目覚しく、



尿管、呼吸器、酸素測定器、血圧計、ドレーン・・・


次々と体に着けられていた器具を外してもらえました。




少しずつ自由を取り戻していきます。




術後4日目、首と、舌の再建のため切除した右太ももの抜糸。


点滴も終わり、


最後に残ったのは、


鼻から通した栄養補給の管のみ。




少しずつですが、


発声もできるようになり、


筆談ボードを使わなくても会話ができるようになりました。






術後1週間後。



口から水を飲み込むテストを行い、


翌日には鼻に通していた管が取れて


口から栄養を採る練習が始まりました。



最初は、一口ずつ慎重にコップの水を飲んでいましたが、


それも少しの間で、


すぐに流動食を完食できるようになりました。





8/9 術後11日目


「明日、退院が決まったから、迎えに来て。」



夫から電話がありました。




本人は、8/9に退院する!と、決めていましたが、


私は、まさかそんなに早く退院できないだろう。


と、心の中で思っていました。



担当医や看護師さんからは、


「最短2週間で退院された方もいましたが、


術後3週間くらいで退院される方が殆どです。」


と、聞いていたし



手術の内容や、術後の状態から考えて、


私の想像力もそうだろうと思っていました。




が、まさかの術後12日目にしての退院。




最短記録を塗り替えました。




8/10 術後12日目


待ちに待った退院の日です。



病室に向かえにいくと、


服を着替え、


だいたいの荷物を片付け終えた夫が


待ち構えていました。




看護師さんに挨拶をし、精算を済ませ、



車に荷物を積み込むと、


運転席に乗り込む夫。




「運転出来るん?」



私が尋ねると、


暫く運転席に座って考えた後、




「やっぱりやめとくわ。」




止めといてください。






自宅に着き


まずは愛犬に声をかけると


シッポを振ってサークルの中をトントンと嬉しそうに飛び回って喜んでいるワンコ。




いつものソファに座ると


「あーーーやっぱり家がえーのぉ」




しみじみと退院した喜びを味わっているようでした。





我が家で初めて食べる流動食。


おかゆと味噌汁と、おかず。



一品ずつ、全てミキサーにかけます。


その時点で、唯一冷奴は、原型で食べられました。






念願の退院まで到達。


ここから次のステージです。



先生、看護師さん、入院中はお世話になりました。










■編集後記■


想定外の早い退院に驚きました。


入院前に、夫がカレンダーに書き込んでいた


”退院”の日は、8/9。



タイムラグわずか1日です。


想念の力は、本当にあるんだな。と、


改めて思いました。




良くも悪くもそういった”力”が働いているのだとすれば


”思い方”を変えていくのもアリだな、と思います。



ま、個人的な意見ですが。