舌癌 stage4 体験記

ある日突然舌癌を宣告された夫と、夫をとりまく愉快な仲間達のブログです。

2019/8/1 地獄のICUから一般病室へ

手術翌日。



ICUへ面会に行くと



昨日と同様、沢山の医療器具につながれた夫がベッドに横たわっています。




声をかけると


閉じていた目を開け、


義母の手を握ると


夫の目からは大粒の涙がポトポトと落ちる。。。


義母の手と併せるように私の手も握って


生きていることの喜びを実感しているようでした。





流れ落ちる涙と


溢れる唾液をティッシュで拭き、


筆談用の小さなボードに



「ありがとう」



と。


点滴の刺さった手で書いてくれました。





本当に、生きていてよかった。





想像していたよりも意識がはっきりしていて


容態も落ち着いているとのことで


一安心です。




帰宅後は、義母とゆっくり昼食を食べ


昨日の疲れを取りましょう。と、


ゴロゴロして過ごしました。




そして


夕方の面会に行くと、


ベッドでテレビを見ている夫。。。





「えーーー!?テレビ見れるん?


よかったなーーー」


驚いている私に、夫は嬉しそうに


うん。うん。


と頷いています。




ICUでテレビが見せて貰えるなんて!!


なんてありがたいんでしょう!




痛みと動けない苦痛と不安と遅すぎる時間の経過と・・・


ICUの地獄の苦しみが少し軽減されたことでしょう。




夕方の面会に行くまでに、


ベッドから起き上がり、歩行器に捕まって立ち上がる練習もしたそうです。




翌日は、立ち上がるだけでなく、ベッドの周りを歩く練習も出きたそうで、




「この調子なら早く一般病室に移れそうですね。」



と、看護師さんも励まして下さいました。





そして、術後3日目。8/1には一般病棟に移る事ができました。



筆談をしながら、


「おーー」


とか、


「あーー」


という声を出すことも出来るようになり、


リハビリの先生と一緒に病棟の廊下を歩く練習も順調です。



「こんなに早い時期にしっかり歩ける人はなかなかいないですよ。」



リハビリの先生が驚くほど、


驚異的な回復だったようです。


唾液の吸引も自分で出来て、


少しずつですが、自由が増えてきました。






■編集後記■


人間の回復力というのは、すごいものですね。


回復したい、という意思があってこそだと思いますが、


”~したい!”という力は偉大です。



現状を変えたい、という気持ちがあるから


”~したい!”と、思うわけで、



後日談ですが、


「もう二度とICUには入りたくない。」


と、話す夫。


相当な苦痛だったんでしょう。


本当にお疲れ様でした。


よく頑張りました。








看病の合間、


兼ねてから構想していた作品を仕上げました。


私も”~したい!”という欲求を満たす事が出来ました。


432hz癒しの周波数で演奏しています。



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